私は平成8年(55歳)より現在まで15年間透析を受けています。当初は血圧が高く体重も七十七`ありましたが、導入後は54`まで減りました。そのせいか体が寒くて仕事が手につかず、これで人生終わりかと思いましたが、透析をしていても元気にやっている友達の話を聞き、私も頑張ってみようと思いました。

 まず自分のできる事から始めてみようと思い、朝6時に起きて布団の始末、テレビ体操、食器洗いなど自分の事は自分でやるようにしました。そのおかげで透析にも慣れ体調は大変良くなりました。筋肉が落ち、長く歩くことや座っていることができなくなりましたが、犬の散歩を一年ほどやっているうちに、普通に歩けるようになりました。それからは、体を動かしたほうが良いと思い、透析のない日は農作業をしています。

 病院では5時間透析をするので、11時半まで読書、12時まで昼食といったように時間を決めてやっています。病院は暑くなし、寒くなし、静かで電話も人も来ないので、透析が終われば体が軽くなります。病院へ行けばスタッフもみんな親切ですし、仲間も大勢いて、病気のこと、農業のこと、世間話など話題が多く病院へ行くのが楽しみです。

 病気は気だと思います。目標を決めてやればできる。体を動かせば体調は良くなります。なかでもテレビ体操は16年間やっていますが、一番体にいいと思います。透析は一生やらなくてはいけませんが、病気を恨まず少しでも一日一日を大事にこれからの人生を過ごそうと思います。

 私には趣味があります。高校卒業から現在までをかえりみますと、私の趣味はブームに乗った趣味であったように思います。

 昭和39年に私の住んでいる地区にスキー場ができました。スキー学校の先生の技術の素晴らしかったことに魅せられスキーに夢中になりました。雪山の素晴らしさ、誰も踏み入れてない新雪にシュプールを残すことは何よりの快感でした。その後は写真、映画、オートバイ、ボーリング、車、ゴルフなど、その時のブームに乗ってみんなでわいわいやってきました。現在では、スキーとゴルフを年3〜4回程度楽しんでいます。

 今はエコブームに乗り、薪ストーブを購入しました。家には薪の材料は沢山ありますが、冬中燃やすには薪割りを三カ月くらいしなくてはなりません。体力の続く限り薪割りを今後も続けようと思っています。