希望を抱き続けて

 10月23日、午後5時56分。食堂へ出てくる患者さん達が食事をし始めたばかりの頃であった。地響きのような音と共に大きな揺れがあり、一瞬病棟内の電気が消えた。揺れがひどく動くこともできなかった。

 「今の何?」一瞬放心状態に。「地震だ! 患者さん大丈夫?」スタッフ一同で食堂にいる患者さんの安全を確認するやいなや手分けをして、すぐに病室に残っている寝たきりの患者さんの安全確認を行った。連絡をとろうにも混線状態のため電話も不通であった。病棟師長をはじめ数人のスタッフが病棟へ駆けつけてくれた。

 寝たきりの患者さん以外はこのまま食堂で対応することとし、ありったけのマットレスや寝具を食堂の床に敷いた。その後も何回か余震が続くなかで、患者さんの安全を第一に考えて夜勤のスタッフと居残ったスタッフ全員で、一致団結し朝まで患者さんを見守ることにした。
栃尾郷病院(看護師)  大原優子
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